広島市現代美術館のヒスロム展が作家の申し入れにより中止に。メンバーが大麻栽培の疑いで逮捕

メンバー2名が大麻栽培の疑いで逮捕されたアーティスト・グループ「ヒスロム」。広島市現代美術館で11月3日からの開催を予定していたヒスロム「再現場・サテライトII(仮)」は、作家からの申し入れにより中止された。

広島市現代美術館のウェブサイトより

 大麻栽培の疑いでメンバーの吉田祐と星野文紀が逮捕されたことが報道されたアーティスト・グループの「ヒスロム」。広島市現代美術館ではヒスロムの展覧会「再現場・サテライトII(仮)」が11月3日より予定されていたが、作家からの申し入れにより中止となった。

 ヒスロムは吉田祐、星野文紀とほか1名で構成されるアーティストグループで、2009年の結成時より「フィールドプレイ」と称して、身体を用いて土地を体験的に知るためのアクションを展開してきた。

 広島市現代美術館は、2020年末から2023年の春にかけて、改修工事のために長期休館。これにあわせて休館前よりヒスロムを招き、工事休館中の現場と対話したその体験を「ヒスロム:現場サテライト」として実施してきた。ヒスロムの言葉や彼らが遭遇した言葉を比治山公園内の掲示板で紹介するなど、休館前から始まったプロジェクトはリニューアル後も継続しており、展覧会はその3年におよぶ活動の総括とその後の展望の提示として予定されたものだった。

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