映画文化を支えた資料をウェブサイトで公開。「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」がオープン

映画の保存、研究、公開を行う、国内で唯一の機関・国立映画アーカイブが、所蔵する映画関連資料を公開するウェブサイト「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」をオープンさせた。

「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」(https://nfajfilmheritage.jp/より)

 映画の保存、研究、公開を通して映画文化の振興を測る、国内で唯一の機関・国立映画アーカイブ。同機関が所蔵する映画関連資料を公開するウェブサイト「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」がオープンした。

 同ウェブサイトでは、公開資料の第1弾として歴史的な映画機材181点(撮影機116点、映写機65点)を掲載している。

 国立映画アーカイブは、映画フィルムのみならず、スチル写真、ポスター、脚本、プレス資料、映画関連の書籍・雑誌、映画の機材類などさまざまなノンフィルム資料のコレクションを構築してきた。本サイトはこうしたノンフィルム資料を共有し、映画がどのように撮られ、そして人々に届けられたのかをいまに伝えようとするものだ。

「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」(https://nfajfilmheritage.jp/)より「エルモ F型」

 例えば、国産初の16ミリ映写機「エルモA」の思想を受け継ぐ、1931年製造の「エルモ F型」や、80年代まで多くの映像制作会社や映像作家に使用された「アリフレックス 16 ST」など、日本の映像文化を支えてきた機材が写真と諸元とともに紹介されている。

「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」(https://nfajfilmheritage.jp/)より、「アリフレックス 16 ST」

 今後は、映画館のプログラムなども公開される予定で、作品のみならず制作や鑑賞において重要な役割を果たした資料が公開される予定だ。

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