2023.3.29

藝大アートプラザ、職員の不適切行為で謝罪

東京藝術大学のアートギャラリーである「藝大アートプラザ」が、職員の不適切なTwitter投稿について謝罪を表明した。

藝大アートプラザウェブサイトより

 東京藝術大学内にあるアートギャラリー「藝大アートプラザ」は3月28日、同職員によるTwitter上での不適切な発言について、謝罪を表明した。

 この件は、アートプラザの職員がTwitterの個人アカウントで現役アイドルの藝大合格のニュースについて触れ、「職権濫用」の言葉を使い、アイドルへの接触を想起させる内容の投稿を行ったもの。当該Tweetはすでに削除されているものの、Twitter上では大きな批判が巻き起こっていた。

 藝大アートプラザはこの投稿について、「投稿の対象となった方だけでなく、投稿にふれた方々に不快感と恐怖感を感じさせてしまうもの」「芸術活動を支援する施設の一員が、大学に在籍する方々、卒業生の方々、またこれから新たに学びの場として籍を置こうとする方々に不安を感じさせるような発言や投稿を行うことは、あってはならない」としており、当該職員の「学生や卒業生と接触する職分」を解除したという。

 なお東京藝術大学はこの件について、「本学は経緯説明を求め、厳重な抗議及び適切な対応の要請を行い、当該スタッフに対しての藝大アートプラザ業務等の契約を解除することになりました。引き続き、本学はこのような行為に対し毅然と対応すると共に、学生の安全で安心な就学環境の確保に努めてまいります」とのコメントを掲載している。

 入学式を目前に控えたタイミングで起こった今回の件。東京藝術大学は「ハラスメントの防止等のために東京藝術大学職員及び学生等が認識すべき事項についての指針」を制定しているが、これを機会に改めて徹底されるべきだろう。

*一部内容を追記しました