これまで数度もの開館延期をしてきた、フランスの実業家でアートコレクターのフランソワ・ピノーによる私設美術館「ブルス・ドゥ・コメルス - ピノー・コレクション」(Bourse de Commerce - Pinault Collection)が、5月22日にオープンする。
1767年に建造された元商品取引所を安藤忠雄が改修した同館には、10の展示室に加え、ミーティングや上映会、コンサート、イベントなどに利用できるフリーフォームやオーディトリアムが備えられている。
オープニング展の詳細はまだ発表されていないが、同館は今後、ピノー・コレクションの作品に基づいたテーマ別の展覧会、コレクションに収蔵されているアーティストに捧げられた展覧会、そして特別プロジェクトやコミッション企画などを予定している。
ピノーが40年以上にわたって収集してきたコレクションには、絵画、彫刻、ビデオ、写真、サウンド、インスタレーション、パフォーマンスなど、約400人のアーティストによる1万点以上の作品が収蔵。開館について、ピノーは声明文で次のようにコメントしている。
「パリの中心部に私のコレクションを展示するための新たな場所、ブルス・ドゥ・コメルスのオープンは、現代美術に対する私の情熱を可能な限り多くの人々と共有するという、私の文化プロジェクトの遂行における新たな段階を意味しています」。