2021.4.2

泉屋博古館分館が「泉屋博古館東京」に館名変更。展示スペースを拡大して2022年3月に再開館

現在リニューアル工事中の東京・六本木の泉屋博古館分館が「泉屋博古館東京」に館名を変更。2022年3月に開館する。

「泉屋博古館東京」完成予想図

 2002年、京都にある泉屋博古館の分館として、東京・六本木の住友家旧麻布別邸跡地に開館した泉屋博古館分館。昨年4月よりリニューアル工事を進めている同館が、「泉屋博古館東京」に館名を変更する。

 泉屋博古館分館はこれまで18年間にわたり、館蔵の近代絵画や工芸品、茶道具などを紹介。また、京都本館所蔵の住友コレクションの名品を紹介する特別展も企画してきた。

 同館は2019年末より長期休館に入り、昨年4月からリニューアル工事を進めてきた。今回のリニューアルにあたっては、「泉屋博古館東京」への館名変更とともに延床面積も1740平米へと拡大。カフェやミュージアムショップ、講堂などを新設し、2022年3月に開館する。

 本館となる京都・鹿ケ谷にある泉屋博古館は、住友家が蒐集した美術品を保存、公開する美術館で、 第15代当主の住友春翠が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑を保存公開しており、1980年に一般へ向けて開館。その後も住友家から数々の美術品の寄贈を受け、現在の収蔵品は3500点以上を数える。