クリスマスや正月を家でも楽しく過ごすためのコンテンツとして、江戸東京博物館が所蔵資料をNintendo Switchのゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」で公開した。
新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、メトロポリタン美術館や三菱一号館美術館など国内外の美術館が所蔵作品の画像をゲーム内で表示させるなど、大きなブームが起こっている。
今回は、江戸東京博物館が所蔵資料のうち「お正月」「江戸のスポーツ」をテーマに選りすぐって紹介している。
例えば、「お正月」向けのマイデザイン例には、野辺の一面に広がる金雲の向こうに富士山が描かれた《武蔵野図屏風(左隻)》の一部や、葛飾北斎「冨嶽三十六景」の《凱風快晴》《神奈川沖浪裏》や《鷹》、そして病除け守りとして歌川国芳《疱瘡絵(赤絵)みみづく》や、《人魚の出現とその予言を報じた刷物》などが挙げられる。
いっぽう、「江戸のスポーツ」をテーマにした資料としては、最強の力士と言われる雷電為右ゑ門の全身像である勝川春亭《雷電為右ゑ門》や、様々な方法で泳ぐ人の様子が描かれた葛飾北斎『北斎漫画 四編』の「浮腹巻」などが公開されている。
加えて、江戸東京博物館のロゴマークと、そのもととなった東洲斎写楽の浮世絵《市川鰕蔵の竹村定之進》も無料で使用可能。正月に吉祥を呼ぶ作品をゲーム内で飾ってみてはいかがだろうか。