改修工事が進む滋賀県立近代美術館、21年6月下旬にリニューアルオープンへ

11月27日に行われた滋賀県議会本会議で、閉館している滋賀県立近代美術館が2021年6月下旬にリニューアルオープンすることが明らかとなった。

滋賀県立近代美術館 提供=滋賀県「こころに残る滋賀の風景」

 滋賀県知事の三日月大造知事が、11月27日に行われた滋賀県議会本会議で、閉館している滋賀県立近代美術館が2021年6月下旬にリニューアルオープンすることを明らかにした。

 大津市の滋賀県立近代美術館はリニューアル工事のために、2017年4月より長期休館中となっている。同館は建物の改修・新棟を建設した「新生美術館」として、20年3月のオープンを目指してきた。しかし17年8月に建築工事の一般競争入札が入札不落となり、18年7月には計画が凍結。同年12月には「新生美術館」という名称も見直しとなっていた。

滋賀県立近代美術館の再開時期を発表する三日月大造知事 滋賀県議会ウェブサイトの録画放映より

 その後は、老朽化対策や作品収蔵スペースの拡大などに対応するためのリニューアル工事を進めてきたが、このたび来年6月下旬の再開館が決定。三日月知事はコロナ禍において文化や芸術に対する価値が再認識されていると述べたうえで、開館後の方針を次のように発表した。「再開館後の近代美術館では、オンリーワンの展覧会や多様なアート体験の提供など、従来の近代美術館の枠を超えた事業展開を図ってまいります」。

 また、再開館後の新館長には保坂健二朗(現・東京国立近代美術館 主任研究員・絵画彫刻室長)が内定したことが11月17日に発表されており、その就任時期が来年1月であることも明らかにされた。 

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