新型コロナウイルス感染拡大防止のため一時休館だった森美術館が今年5月に開設したオンライン・プログラム「MAMデジタル」。その新たな取組として、有料プログラム「MAMデジタル・プレミアム」がスタートした。
同プログラムでは、これまで無料で公開していたプログラムでは実現できなかった長尺のコンテンツを4Kにも対応した高画質で配信。アーティストや映像作家に監修を依頼した映像コンテンツを提供する。
10月15日より、現在開催中の「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」の出展アーティストである李禹煥(リ・ウファン)と奈良美智によるアーティストトークや、キュレーターによるギャラリートークを公開しており、今後は新たなコンテンツを公開していく予定だ。
いっぽう、無料プログラム「MAMデジタル」ではオンライン・トークや映像作品上映など一連の企画を展開。過去の「MAMスクリーン」上映作品や森美術館のコレクションから作品をセレクトして公開する「スクリーニング」では、丹羽良徳、シュウ・ジャウェイ(許家維)、ミハイル・カリキスの作品を、アーティストやキュレーターのコメントとともに紹介している。
ギャラリートークやシンポジウム、ワークショップなどのラーニング・プログラムをオンラインで紹介する「ラーニングONLINE」では、同館館長の片岡真実による「STARS展」のギャラリートークをはじめ、過去のワークショップや特別プログラムのアーカイブを公開している。
アーティストが語る作品やスタジオでの制作風景、キュレーターによる解説など、展覧会や現代アートに関するストーリーを様々なプログラムで楽しんでほしい。