ティファニーがホイットニー・バイエニアルへの協賛を発表。アーティストとのコラボレーション商品も

アメリカのジュエリーブランド・ティファニーは、2017年、2019年、2021年の3回にわたり、ニューヨークのホイットニー美術館で開催される「ホイットニー・バイエニアル」に協賛することを公式に発表。参加アーティストとのコラボレーション商品の制作も明らかにした。

ホイットニー美術館  Photo by Ed Lederman, 2015.

 ホイットニー美術館は、ニューヨーク市のグリニッジ・ヴィレッジに1931年に開館した近現代美術専門の美術館。2015年に同市内マンハッタンのミートパッキング・ディストリクトに移転(建築デザインはレンゾ・ピアノ)したことは記憶に新しい。ここを舞台に、2年に1度開催される「ホイットニー・バイエニアル」は、新進気鋭のアーティストを多く発掘してきたことで知られる同館の一大イベントだ。またティファニーは、ブランド創設者のチャールズ・ルイス・ティファニーがメトロポリタン美術館の初代理事を務めるなど、アメリカにおけるアートとの関わりは深い。

 2017年3月17日から6月11日まで開催される今年の「ホイットニー・バイエニアル」は、同館移転後初の開催。絵画、彫刻、スケッチ、インスタレーション、映像、写真、アクティビズム、パフォーマンス、音楽、ビデオゲームデザインといった幅広い分野のアーティストやアーティスト集団を紹介する。ティファニーは今回、このバイエニアルに協賛するとともに、その開催に際して、参加アーティストのうち5名とのコラボレーション商品を制作した。

ハロルド・メンデスによるシルバー・ウェア

 ハロルド・メンデス、アジャイ・クリアン、キャリー・モイヤー、ラウール・デ・ニエベス、シャラ・ヒューズの5名は、今年のバイエニアルの共同キュレーターであるクリストファー・Y・ルーとミア・ロックスによって選抜された。このコラボレーションについて両キュレーターは次のように語る。「バイエニアル出展アーティストとティファニーの職人のコラボレーションは、極めて類まれな素晴らしい機会です。各アーティストにとっては、自分のアトリエが飛躍的に拡大したかのようです。彼らが共同で創り出した大胆不敵な商品の数々は、ティファニーのアートに対する長年にわたるコミットメントの証しとなっています」。

(左から)クリストファー・Y・ルーとミア・ロックス Photo by Scott Rudd © 2016

 5名のアーティストは各自の作品とコラボレーション商品を組み合わせて、五番街のティファニー ニューヨーク本店においてウィンドウ・ディスプレイのデザインも担当するという。なお、コラボレーション商品はティファニー ニューヨーク本店とホイットニー美術館で販売される予定。

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