新型コロナウイルスによる来館者の減少が原因で、大幅な運営費用不足に陥っている山種美術館が、さらなるファンディングへの協力を呼びかけている。
日本初の日本画専門美術館である同館は、10月7日に初となるクラウドファンディングをReadyforにてスタート。その後、12日には目標金額となる500万円の調達を達成した。
このファンディングは、入館料やショップの売り上げを収入源としている同館が、新型コロナの影響で大幅減収となったことで行われているもの。同館では当初の目標達成を踏まえ、「NEXT GOAL」として1000万円を目標にキャンペーンを継続させている。
同館館長・山﨑妙子はファンディングサイトにおいて、500万円調達に感謝の意を述べつつ、「まだまだ運営費が不足しており、場合によっては今後の活動規模をさらに縮小する可能性もあるというのが現状」と訴える。今回のNEXT GOALは、「今後の展覧会運営の安定や将来の新たな取り組みにつなげていきたい」という思いから設定されており、12月14日23時までファンディングを募る。詳細はReadyforのキャンペーンページを参照してほしい。