日本の現代美術を代表する美術館「ワタリウム美術館」が、新型コロナウイルスによる収益減少を賄うためにスタートさせたクラウドファンディングが、大きな反響を呼んでいる。
同館では8月26日にキャンペーンをスタートさせ、当初目標を500万円としていたが、開始から24時間以内で686名から961万円(27日8時現在)もの支援を集めた。目標金額のおよそ2倍だ。
支援コースは3000円から100万円まで幅広いが、もっとも多いのが5000円の「アートグッズ提供コース」で128名(27日8時現在)。
このほか、ジョン・ケージのエッチング作品やヨーゼフ・ボイスのシルクスクリーン作品をリターンとする15万円コースや、キース・ヘリングの版画作品をリターンとする100万円コースはすでに売り切れており、今回のファンディングでは、ワタリウム美術館の高い人気が証明されたと言っていいだろう。
キャンペーンはAll-In方式で行われており、目標金額に関わらず、今年10月30日までに集まった金額がファンディングされる。
なお最近では、同じく独立採算の目黒寄生虫館が寄付を募り、8月15日の開始から4日で500万円を調達。寄付金額は26日時点で904万円にまで増大している。