様々なアーティストたちとのコレボレーションを行ってきたルイ・ヴィトンが、新たに6人のアーティストとともに「アーティーカプシーヌ コレクション」を発表する。
1854年にルイ・ヴィトンが初めて店を構えたパリ・カプシーヌ通りにちなんで命名された「カプシーヌ」は、2013年の発売以来、ルイ・ヴィトンのアイコンバッグとして多くの人々に親しまれるアイテム。昨年は、このバッグをサム・フォールズ、ウルス・フィッシャー、ニコラス・フロボ、アレックス・イスラエル、シャバララ・セルフ、ジョナス・ウッドという6名の現代美術作家たちが独自の解釈で表現し、話題を集めた。
今回、このカプシーヌに挑んだのは、ベアトリス・ミリャーゼス、ジャン=ミシェル・オトニエル、ジョシュ・スミス、ヘンリー・テイラー、リウ・ウェイ、ザオ・ザオの6作家。
例えばオトニエルがデザインした「カプシーヌ」には、バッグの素材に複雑に手織りされたラフィアヤシを使用し、バッグ上部のエッジにはオートクチュールで贅沢に使われるブラックサテンシルクの手刺繍による縁飾りがあしらわれている。またハンドルは、パリの地下鉄駅出入口の作品《Le Kiosque des Noctambules(夢遊病者のキオスク)》を連想させる黒の樹脂ビーズでつくられていおり、3つの大きな樹脂ビーズのチャームがアクセント。まさにジャン=ミシェル・オトニエルの彫刻作品とでも言うべき存在感だ。
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カリフォルニア出身のアーティスト、ヘンリー・テイラーによる「カプシーヌ」は、2017 年の作品《A young master》に、最先端のレーザープリン トと伝統的な寄木細工の技術を組み合わせることで生み出された。ポートレートのモデルは、アンダーグラウンド・ミュージアムの設立者である故ノア・ デイヴィス。100回以上の実験を重ねた結果、バッグのトープ色をしたトリヨンレザーの背景が「空白のキャンバス」として使用され、寄木細工の技法を用いて立体感のある肖像画が嵌め込まれている。
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アーティストたちの表現力と、メゾンのサヴォアフェール(匠の技)が組み合わさることで誕生した「アーティーカプシーヌ コレクション」。全世界において各モデル200個限定で、10月 30日より発売される。
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