BTS(防弾少年団)のRMが韓国の国立現代美術館に1億ウォンを寄付。絶版書籍の再制作を支援

韓国の男性音楽グループ・BTS(防弾少年団)のRM(キムナムジュン)が、絶版されて入手が困難な書籍などの制作を支援するために、韓国の国立現代美術館(MMCA)に1億ウォン(約890万円)を寄付した。

RM(キムナムジュン)と尹亨根(ユン・ヒョンクン)の作品 出典=防弾少年団(BTS)のツイッター

 韓国の男性音楽グループ・BTS(防弾少年団)のメンバー・RM(キムナムジュン)が、韓国の国立現代美術館(MMCA)に1億ウォン(約890万円)を寄付したことが明らかになった。

 今回の寄付は、RMの誕生日である9月12日を記念したもので、MMCAが出版したアートブックを中心に、とくに絶版されて入手が困難な書籍などの制作を支援するために充てられる。対象となる書籍は、金煥基(キム・ファンギ)、イ・ジュンソプ、尹亨根(ユン・ヒョンクン)など韓国の現代美術家の図録7冊と展覧会図録1冊で構成。全部で4000部が刷られ、10月中に韓国全国約400の公共図書館や山間部にある小・中・高校の図書館に寄贈されるほか、MMCAのミュージアムショップでも販売される。

 同館のユン・ボムモ館長は声明文で次のようにコメントしている。「RMは自分がインスピレーションと安らぎを得た美術分野への支援の意思を示してくれた。書籍を通じてアートをより深く理解するように、美術館へのアクセスが難しい子どもや若者たちでも気軽にアートに触れるという願いも込められている」。

 2013年にデビューしたBTSは近年、国際的なアートシーンにおいても注目度が高まっている。今年1月〜3月にわたり、アントニー・ゴームリーをはじめとする22組のアーティストと共同で、ロンドン、ベルリン、ブエノスアイレス、ソウル、ニューヨークの5都市でアートプロジェクト「Connect, BTS」を行った。

 また8月には、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーのアーティスティック・ディレクターであるハンス・ウルリッヒ・オブリストが1993年に立ち上げた「do it」に参加し、ドキュメントを発表。誰でも自分だけの方法で再解釈することができるこの作品は現在、Google Arts & Cultureで公開されている。

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