作品を公開保管する「アートストレージ」(収蔵庫)とホテルが融合した新たな宿泊施設「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」が7月15日、墨田区本所にグランドオープンする。
「KAIKA 東京」のアートストレージには、CLEAR GALLERY TOKYO、KOSAKU KANECHIKA、NANZUKA、VOILLD、Yoshimi Arts、YUMIKO CHIBA ASSOCIATESの6ギャラリーが入居。「見せる収蔵庫」として、アートの「裏側」を身近に楽しむことができる。
建物のエントランスに面した「STORAGE 1」では、アーティストやギャラリー、コレクターにフォーカスし、宿泊者以外でも見ることができる企画展を定期的に開催予定。ここで、オープン記念展として舘鼻則孝展「FORM AND COLOR」が開催される。会期は8月16日まで。
舘鼻は、花魁の下駄から着想を得た「ヒールレスシューズ」で知られるアーティスト。東京藝術大学では染色を専攻し、日本の伝統文化を参照した作品を手がけてきた。昨年には、自身初となるアメリカでの個展をポートランド日本庭園で開催した。
加えて館内には、舘鼻と秋元雄史(東京藝術大学大学美術館長・教授/練馬区立美術館館長)が審査員を務める「KAIKA TOKYO AWARD」の受賞・入選作品も設置。235の応募のなかから選ばれた作品は、約2年間収蔵・展示される。これらはアート・コミュニティプラットフォーム「ArtSticker」にも掲載され、オンラインでの鑑賞も可能だ。