宮城県内のインディペンデント書店を支援。志賀理江子によるプロジェクト「Independent Bookstore Print Editions」をチェック

写真家・志賀理江子が、宮城県内のインディペンデントブックストアを支援するプロジェクト「Independent Bookstore Print Editions」を展開中だ。

志賀理江子「CANARY」より 2020 ラムダプリント 18.2 x 27 cm Unique

 写真家・志賀理江子が、宮城県内のインディペンデントブックストアを支援するプロジェクト「Independent Bookstore Print Editions」を展開している。

 志賀は1980年愛知県生まれ。2008年から宮城県に在住し、11年に東日本大震災で被災しながらも、同地を拠点に活動を続けてきた。昨年3月には、現代を生きる人々の心身の衝動や反動に焦点を当てた新作で構成した個展「ヒューマン・スプリング」を東京都写真美術館で開催。そのほかにも「ブラインドデート」「螺旋海岸」といったシリーズで知られている。

志賀理江子「螺旋海岸」より 2020 ラムダプリント 32 x 47 cm Unique

 そんな志賀が昨年11月から展開するのが、「Independent Bookstore Print Editions」。同プロジェクトは、宮城県内のインディペンデントブックストアの店主と選んだ作品をユニークピースとして制作し、店内で展示販売するというもの。制作費などを除いた売上は、書店の活動のために分配・寄付される。

 すべての作品にはそれぞれにあわせた額が設えられ、裏面には作家による証明証として、手書きでプロジェクトタイトルや作品タイトルが記されている。また古書をリメイクした記録集も制作され、作品に寄せる書店店主のメッセージなどを掲載。

 これまで同プロジェクトには、仙台の「書本&cafe magellan」「book cafe 火星の庭」「曲線」などが参加。豊富なビジュアルを見ることのできるウェブサイトもあわせてチェックしてほしい。

作品の裏側

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