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志賀理江子

Rieko Shiga

1980年愛知県出身。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・デザイン卒業。ロンドンの公営団地の住民が被写体となった『Lilly』(アートビートパブリッシャーズ、2007)、そして仙台、オーストラリアなどで住民に「あなたにとっていちばん明るい場所、暗い場所はどこですか」と質問し、その回答の場所を実際に訪ね写真を撮影した『CANARY』(赤々舎、2008)の2冊の写真集が第33回木村伊兵衛写真賞を受賞。人々が発光するかのような、ひそやかで深遠な写真によって被写体の潜在性をあらわにしながら、自らの内側にあるイメージを探求してきた。2008年からは宮城県を拠点に「地域の専属カメラマン」として祭事や行事を記録しながら、オーラルヒストリーを作成。東日本大震災の後には、同地での日々を『螺旋海岸』(赤々舎、2013)として作品化した。2017年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催した個展「志賀理江子 ブラインドデート」では、バイクを2人乗りで疾走する恋人たちを撮影した《ブラインドデート》を主軸に、弔い、人間の始まり、大きな資本、死などをめぐる考察の物語を展開。写真プリントに加え、約20台のスライドプロジェクターによってインスタレーションを構成した。