国立工芸館、10月に開館延期へ。新型コロナの影響で

2020年夏の開館を予定していた金沢の国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)が、開館を今年10月に延期することを発表した。

国立工芸館外観

 2020年夏の開館を予定していた金沢の国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開館を今年10月に延期することを発表した。

 開館延期の理由について同館は、来館者および関係者の安全性を考慮するとし、開館日などの詳細は、後日ホームページなどで知らせるという。

 国立工芸館は、竹橋の東京国立近代美術館工芸館を移転したもので、移転発表当初は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック前のオープンを目指していた。移転では、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員の作品約1400点をはじめ、東京国立近代美術館工芸館が所蔵する美術工芸作品約1900点以上が移るとされている。

国立工芸館

 なお東京国立近代美術館工芸館の移転前最後の展覧会「所蔵作品展 パッション20」は、2月29日に新型コロナウイルスの影響による政府の自粛要請を受け、期せずして会期途中での終了となった。

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