「全国の医療従事者に何かしたいと思った」。この言葉とともに、イギリス在住のダミアン・ハーストが新作《Butterfly Rainbow》を公開した。
《Butterfly Rainbow》は、6色からなる虹をハーストのアイコンのひとつでもある蝶の羽で埋め尽くしたもの。ハーストは本作を、「 NHS(国民保健サービス)のスタッフが全国の病院で行っている素晴らしい仕事に敬意を表して」制作。「虹は希望の印で、親子で自分たちのバージョンをつくり、家の窓に飾ってくれれば素晴らしい」としており、作品画像はハーストのウェブサイトから無料でダウンロードできるようになっている。
また、ハーストは同じシリーズとしてハート型の作品も発表。これらのプリント作品を通じて、寄付を行うことを明らかにしている。
新型コロナウイルスをめぐっては、KAWSもNYの慈善団体に寄付するために自身のInstagramで作品を販売。日本では、銀座のギャラリー「THE CLUB」が「国境なき医師団」(MSF)に寄付するための救済基金「COVID 19 Relief Fund」を設立するなど、アート界で国境を超えてチャリティの機運が高まっている。
(4月21日追記:内容を追加しました)