新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各地で多くの展覧会や上映の中止・延期が相次いでいる。この状況を受け、佐々木友輔と荒木悠の企画によるオンライン映像祭「Films From Nowhere」が、3月9日~29日に開催される。
佐々木は映画制作を中心に、論考や脚本の執筆、展覧会や出版の企画など領域を横断して活動。主な長編映画に『土瀝青 asphalt』(2013)、『TRAILer』(2016)、『コールヒストリー』(2019)など。荒木は異文化間のはざまや差異に着目した映像インスタレーションを手がけ、昨年は個展「RUSH HOUR」(CAI02)、「ニッポンノミヤゲ」(資生堂ギャラリー)を開催した。
今回は、現在鳥取を拠点とする佐々木が企画を立ち上げ、荒木とともにコンセプトの練り上げや作家の選定を行った。ふたりの呼びかけにアーティストが賛同し、3月中の開催が決定したという。また本映像祭を共催する関内文庫は、横浜・関内にあるオルタナティブスペース。今回はイベントのアーカイブを担当する。
参加作家は佐々木、荒木に加え、池添俊、内山もにか、海野林太郎、木野彩子、地主麻衣子、波田野州平、渡邉ひろ子の9名。会場はVimeoで、1000円のレンタル料金支払いから3日間(72時間)、全作品を視聴することができる。