2020年夏、バンクシーの展覧会が寺田倉庫で開催へ

世界各地にグラフィティやステンシル画を残してきた覆面アーティスト、バンクシー。その展覧会「BANKSY展(仮称)」が2020年8月29日〜12月6日にかけ、東京・天王洲の寺田倉庫 G1ビルで開催されることがわかった。本展は大阪巡回も予定している。

「BANKSY展(仮称)」ウェブサイトより

 オークションハウス「サザビーズ」での作品裁断、そして今春、東京・日の出で発見された「バンクシー作品らしきネズミの絵」によって、その名が広く知られることとなった覆面アーティスト・バンクシー。そのバンクシーの活動をたどる展覧会「BANKSY展(仮称)」が2020年8月29日〜12月6日、東京・天王洲の寺田倉庫 G1ビルで開催されることがわかった。

 バンクシーはブリストル出身の覆面アーティスト。生年月日や本名は不明。1990年代後半から現在までスプレーを使い、ステンシルでデザインされた社会風刺的な絵を世界各地のストリートに非合法に描くことで、国際的に注目を集めてきた。

 ニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館などの著名な美術館や博物館に忍び込んで許可を得ずに作品を展示するなどゲリラ的な活動を行ういっぽう、イスラエル・パレスチナ問題に強い関心を持ち、同地で活動。17年には、「世界一最悪の眺め」の触れ込みで、分離壁を見下ろす立地にアートホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」をオープンした。代表作である、ハート型の風船に手を伸ばす少女を描いた《風船と少女》は、イギリス人が好きな芸術作品ランキング1位(2017)にも選ばれている。

 本展は、謎に包まれたバンクシーのこれまでの軌跡を、バンクシー自身がプライベートコレクターに譲った珠玉のステンシルアート作品で辿るというもの。寺田倉庫の後は大阪巡回も予定されている。

 来春発表されるという詳細の続報を楽しみに待ちたい。

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