2018.9.2

バンクシーのゲリラ・アートがイギリス・大英博物館にて「正式に」展示

社会風刺的なグラフィティを世界各地に描き残す、神出鬼没の覆面アーティスト、バンクシー。イギリス・大英博物館の展覧会「I object: Ian Hislop's search for dissent」にてその作品が正式に展示されることになった。展覧会の会期は9月6日〜2019年1月20日。

 

「I object Ian Hislop's search for dissent」展に出品されるバンクシーの作品(大英博物館のTwitterより)

 素性を明かすことなく世界各地にグラフィティを残すアーティスト・バンクシー。その名を一躍世に広めたのが2005年、名だたる美術館・博物館に無断で自作を展示するという大胆不敵な事件だった。

 そしてこのたび、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やメトロポリタン美術館などとともにその標的となったイギリス・ロンドンの大英博物館で、バンクシーの作品が再度「正式に」披露されることになった。

 2005年当時、出品作のひとつを装ってゲリラ的に展示された本作は、ショッピングカートを押す古代人と、槍が刺さった獣が描かれているという遺跡風の作品。当時は3日間のうちに撤去されたが、9月6日より開催される「I object: Ian Hislop's search for dissent」では、約5ヶ月間にわたって展示されることになる。