隈研吾が設計。トルコに個人美術館「オドゥンパザル近代美術館」が開館へ

トルコの北西部に位置するエスキシェヒルに、隈研吾建築都市設計事務所が手がける新たな美術館「オドゥンパザル近代美術館」が9月8日に開館する。

 

オドゥンパザル近代美術館外観イメージ

 トルコの首都アンカラと、イスタンブールの間に位置するエスキシェヒル。この街に、個人コレクターによる新たな美術館「オドゥンパザル近代美術館」が開館する。

 同館は、アートコレクターで実業家であるエロル・タバンジャによるプライベート・ミュージアムで、1950年代から現在に至るまでの近現代美術を展示。コレクションは、トルコ人作家をはじめ、ジャウメ・プレンサ、マーク・クイン、ジュリアン・オピー、サラ・モリスなど1000点で構成されている。

オドゥンパザル近代美術館内観イメージ

 これらの作品を展示する美術館の設計は、隈研吾。エスキシェヒルの伝統的な木材梁を使用した家屋にインスピレーションを得たという美術館には、木材がふんだんに使用されている。

 建物は約4500平米の3フロア。地下に大型作品が展示できる展示室、建物中央には天井からの光を取り込むアトリウムが広がり、イベント会場やアトリエ、カフェ、ミュージアムショップなどが併設される。

オドゥンパザル近代美術館内観イメージ
オドゥンパザル近代美術館内観イメージ

 タバンジャは同館について、「オドゥンパザル近代美術館において街がその歴史と再びつながり、エスキシェヒルならびにアナトリア地域(トルコ半島のアジア部分)双方の革新的な文化の中心地となることを目指します」とコメント。オープニングでは、トルコ人キュレーターのハルドン・ドストウルがキュレーションするトルコ人アーティスト60名の作品を展示するという。

 なおこれらに加え、コミッション作品として、竹工芸家・四代目田辺竹雲斎の作品も展示される。

四代目田辺竹雲斎のインスタレーション

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