《平和の少女像》、スペインの実業家が購入。「自由美術館」で展示へ

ロイター通信によると、スペインの実業家タチョ・ベネトが「表現の不自由展・その後」で展示された《平和の少女像》を購入。バルセロナに来年開館予定の美術館で展示予定だという。

 

あいちトリエンナーレ2019内、「表現の不自由展・その後」の展示風景より、《平和の少女像》

 「表現の不自由展・その後」において、展示中止のきっかけのひとつとなったキム・ソギョンとキム・ウンソンによる《平和の少女像》を、スペインの実業家が購入した。

 ロイター通信によると、同作を購入したのは映像関連企業を共同経営するタチョ・ベネト。ベネトは今回の騒動を知り、先週になった同作を購入したという。

 ベネトはロイターのインタビューに対し、1年半前から世界中で様々な理由によって検閲された作品60点を収集しており、2020年にはそれらの作品を展示する「Freedom Museum(自由美術館)」を開館予定。今回の《平和の少女像》もそこでの展示が計画されているという。

 またベネトは「常設展示や、アート界の検閲に関する資料センターのための十分な資料を持っている」とも語っている。

 なお、ベネトのコレクションには艾未未(アイ・ウェイウェイ)のレゴブロックを使ったポートレートシリーズや、トランプ大統領を風刺した絵なども含まれているという。

Exhibition Ranking