コム デ ギャルソンが衣装を担当。ウィーン国立歌劇場150周年記念公演オペラ『オルランド』が12月世界初演へ

コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)が、今年12月にウィーン国立歌劇場で上演される150周年記念公演オペラ『オルランド』で舞台衣装を手がけることがわかった。川久保玲を含め、作曲、演出などもすべて女性が指揮を執る、オペラの世界では珍しい試みとなる。

ウィーン国立歌劇場 出典=ウィキメディア・コモンズ(By Thaler Tamas - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65102639)

 コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)が、今年12月に上演されるウィーン国立歌劇場150周年記念公演オペラ『オルランド』で舞台衣装を手がけることがわかった。

 本作は、イギリスの小説家・評論家のヴァージニア・ウルフが1928年に発表した小説『Orlando: A Biography』をもとにしたオペラだ。原作は、エリザベス1世統治下のイングランドで生まれた青年貴族・オルランドが、7日間の昏睡状態から目覚めたあと、女性へと変身。女性の文学者として地位を築き、結婚・出産を経験するという3世紀にわたる物語。92年にはサリー・ポッター監督のもとで映画化され、その主演を務めたティルダ・スウィントンがキュレーションを行う展覧会「Orlando」が現在ニューヨークで開催されている

ウィーン国立歌劇場 出典=ウィキメディア・コモンズ
(By Hiroki Ogawa, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=59911137)

 なお、6月21日にパリ・コレクションで発表されたメンズコレクションに加え、9月のレディースコレクションのテーマも「オルランド」であり、12月の舞台作品で完結する3部構成のコレクションになる見通しだ。

 今回世界初演となるオペラ『オルランド』は川久保玲のほか、作曲家、演出家などもすべて女性が指揮を執る、オペラの世界では珍しい試みということでも注目されている。

編集部

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