NEWS / HEADLINE - 2019.6.17

東京都美術館、「クリムト展」でのトラブルについて謝罪。「展示室内の巡回警備を強化する」

東京都美術館が、今月15日に同館で開催中の「クリムト展」会場で起こったトラブルについて、謝罪を表明した。

東京都美術館 出典=ウィキメディア・コモンズ

 多くの来場者が詰めかけている東京都美術館の「クリムト展」で、暴力を伴うトラブルが発生した。

 この事案は、マンガ家・峰なゆかが6月15日に投稿したTweetによって明らかになったもの。峰は「今日は東京都美術館のクリムト展に行って絵を見てたら、急に車椅子に乗った男に殴られた。びっくりしすぎて固まってたら、さらに無言で2〜3発殴られた。美術館の人に伝えると『常連のお客様で頻繁にトラブルを起こす方なんですけど、こちらでできることは口頭注意くらいです』」とのこと」と投稿。これに対し、SNSでは館側の対応をめぐり非難の声が相次いだ。

 東京都美術館は16日に事実確認をしている旨をTwitterで投稿。17日になり、「館内トラブルについてのお詫び及び今後の対応について」と題した声明を発表し、トラブルが発生したことを認めるとともに、対応の不備を謝罪した。また、今後の警備強化についても言及している。

 東京都美術館にいつも御来場、御支援いただき、ありがとうございます。一昨日御来館いただいたお客様に、館内トラブル時の美術館の対応により、ご不快な思いをさせてしまいました。さらに、このことについて多くの方からお問い合わせをいただくなど御心配をおかけしており、誠に申し訳ございません。

 ご不快な思いをおかけしてしまった女性のお客様には連絡をとっており、お詫びするなど誠実に対応させていただいております。

 館内では、どなたでも安心してご鑑賞いただけるよう、分かり易い案内やトラブル防止のための声かけなどに努めているところですが、今回の件では、警備スタッフが、一方のお客様から事情をお聞きしなかったことなど、トラブル後の対応が十分でなかったことに加え、お客様に配慮を欠くご案内をしてしまい、改めて深くお詫び申し上げます。また、特定のお客様に特段の配慮をしているかのような誤解を与えてしまったことに対しても、重ねてお詫び申し上げます。

 今回の反省を踏まえまして、展示室内の巡回警備を強化し、必要に応じてお声かけするなどトラブルの防止を徹底いたします。また、トラブルが発生した際は、双方のお客様から丁寧に事情を確認し、状況によっては毅然とした対応をとるなど、より一層お客様の立場に立った対応を心がけてまいります。お客様が安心して鑑賞できる環境づくりに向け、展覧会におけるお客様への対応について、共催者や委託会社も含む館内スタッフ全員に改めて徹底を図ってまいります。

 なお、峰が所属するワタナベエンターテインメントは美術手帖に対し、「Twitterであがっているものがすべてであり、取材に関してはすべてお断りさせていただいております」と回答している。