「『美術手帖』6月号 80年代★日本のアート」特集に関連したトークイベントが、6月19日にNADiff a/p/a/r/tにて開催される。
6月号特集では、近年脚光を浴びている日本の80年代アートに焦点を当て、当事者たちへの取材、また椹木野衣、吉澤美香、沢山遼らによる論考を通して、80年代史観の更新を試みた。
当時の現象はポストもの派やニューウェーブなどと呼ばれたが、その実態を明確に語り継ぎ、検証する作業はまだまだ道半ばである。
今回のトークイベントは、特集内容をさらに発展させて、現代の批評という視点からとらえ直そうというものだ。
登壇者は、画廊「パレルゴン」を主宰し、批評も展開していた藤井雅実、現代の批評家を代表する黒瀬陽平、そして同特集にて80年代以降の批評の展開を論じた筒井宏樹の3者。
3人の批評家の語りによって見えてくる80年代史観とはどのようなものなのか?さらに、当時から現在に至るまでの批評の問題についても明らかにしていく。