NEWS / HEADLINE - 2019.4.5

エトワール凱旋門を包む。クリストがパリでの大規模なプロジェクトプランを発表

大都市で建造物を梱包する大規模なプロジェクトで知られているクリストとジャンヌ=クロード。そのクリストが、2020年4月にパリのエトワール凱旋門を包むプロジェクト「l’Arc de Triomphe, Wrapped(Project for Paris, Place de l’Étoile-Charles de Gaulle)」の計画を発表した。

「l’Arc de Triomphe, Wrapped(Project for Paris, Place de l’Étoile-Charles de Gaulle)」のフォトモンタージュ Photo by André Grossmann © 2019 Christo

 ベルリンやニューヨークなどの大都市で建造物を梱包する大規模なプロジェクトを発表してきたクリストとジャンヌ=クロード。そのクリストが、パリのランドマークであるエトワール凱旋門を包むプロジェクト「l’Arc de Triomphe, Wrapped(Project for Paris, Place de l’Étoile-Charles de Gaulle)」の計画を発表した。

 2020年4月6日〜19日に展示されるこのプロジェクトは、凱旋門を管理するフランスの政府機関・フランス文化財センターとポンピドゥー・センターと共同で行われ、2万5000平米の銀色がかった青いポリプロピレン織物と7000メートルの赤いロープを使って凱旋門を包むもの。2020年3月からポンピドゥー・センターで行われるクリストとジャンヌ=クロードの大規模な回顧展と同時に展開される。

「l’Arc de Triomphe, Wrapped(Project for Paris, Place de l’Étoile-Charles de Gaulle)」のフォトモンタージュ Photo by André Grossmann © 2019 Christo

 1935年ブルガリア生まれのクリストは、58年にのちの妻となるジャンヌ=クロード(1935〜2009)とパリに出会い、61年より、公共の場でアート作品の制作を開始。当時、凱旋門の近くの部屋を借りていたクリストは、凱旋門のフォトモンタージュを含む、建造物を梱包するプロジェクトの研究を行い、85年に二人は「The Pont-Neuf Wrapped, 1975-1985」プロジェクトをパリのセーヌ川に架かる橋「ポンヌフ」で実現した。

 ポンヌフでのプロジェクト以来、パリで初めて行われる建造物を梱包するプロジェクトについて、クリストは「ジャンヌ・クロードと私がポンヌフを包んでから35年後、凱旋門でプロジェクトを実現するためにまたパリで作品を制作することを熱望しています」と語る。

 フランス文化財センターは、「現代の創造への取り組みを示し、パリとフランスでもっとも象徴的な記念碑のひとつを称えるプロジェクトの実現を喜んでいます」とコメントしている。