約3年にわたる休館を経て、2019年3月下旬にリニューアル開館を迎える東京都現代美術館が、19年度の企画展ラインナップを明らかにした。
すでに3月29日から同館コレクションを核に再考する「百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-」の開催は明らかにされているが、これに加えて19年度には様々な展覧会が行われる。
7月20日~10月20日には「遊び」をテーマに、遊びとアートの関係を探る「あそびのじかん」を開催。その後、11月16日~2020年2月16日には、日本の若手作家の作品を中心に紹介するグループ展「MOTアニュアル 2019」、デザイナー・皆川明によるファッション・テキスタイルブランド「ミナ ペルホネン」の思想・活動を紐解く「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」、そして新作を含む大型インスタレーションを展開する「ダムタイプ―アクション+リフレクション」が行われる。
2020年3月14日~6月14日には世界的に高く評価されているアーティスト、オラファー・エリアソンの個展を実施。同展では「エコロジー」をテーマに、自然を再構築したインスタレーションやオラファーのルーツであるアイスランドの風景写真から近年の建築やデザインのプロジェクトまで、環境や社会に対するアートの多面的な可能性を探求し続けるエリアソンの試みが紹介されるという。
また同時期に、世界各国の現代美術作品を収蔵し、各地で展覧会やアーティスト支援を行っている「カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展」や、ドローイングの可能性を再考する「ドローイングの可能性」を開催する。
なお、7月12日~15日には2009年にスタートし来年で10回目を迎える「TOKYO ART BOOK FAIR」が初めて同館を会場に実施される。