政府は26日、2018年度の文化勲章と文化功労者を発表した。文化勲章は5人、文化功労者は20人が選ばれた。
文化勲章受章者は、一柳慧、今井政之、金子宏、長尾真、山崎正和の5人。文化功労者は、阿刀田高、池辺晋一郎、井茂圭洞、伊東豊雄、宇井理生、上田閑照、江頭憲治郎、大槻文蔵、笠谷幸生、片岡仁左衛門、北川フラム、塩川徹也、新海征治、高樹のぶ子、都倉俊一、福原義春、村田吉弘、茂木友三郎、森和俊、山本尚の20名。
作曲家・ピアニストとして知られる一柳は、1959年にニューヨークでジョン・ケージと出会ったことがきっかけで図形楽譜などを取り入れ、フルクサスなどの前衛芸術活動に参加。日本の現代音楽に大きな影響を与えたことが受章につながった。
また、アートディレクターの北川フラムは、日本における里山型芸術祭の草分け的存在でもある「大地の芸術祭」を手がけてきたほか、数々のプロジェクトで地域創生に寄与。アートによる地域創生という分野の第一人者として、評価されたかたちだ。