現代美術の施設が次々と誕生し、大規模なビエンナーレや国際アートフェアが行われるほか、街のいたるところでアートシーンの活況を感じることのできる中国・上海。
現在の上海のアートシーンの成立に大きな役割を果たしてきた巨匠から若手まで、上海や中国を語るうえで外すことのできないアーティストを紹介する展覧会「魔都の鼓動 上海現代アートシーンのダイナミズム」が熊本市現代美術館で開かれる。
大規模な立体からテクノロジーを駆使した作品まで、多彩な作品が集まる本展。そのなかには美術館とアーティストがコラボレーションすることで生まれた新作も含まれるなど、今回が初披露となる新作の数々も見どころだ。
参加作家は、現代の中国を代表するポップ・アーティストの徐震®(シュー・ジェン®)や、中国においてもっとも重要な現代フィルムアーティストとされる楊福東(ヤン・フードン)。そして2018年1月、表参道のスパイラルで開催した個展が話題となった陸揚(ルー・ヤン)のほか、戴建勇(ダイ・ジエンヨン)、郭城(グオ・チャン)、苗穎(ミァオ・イン)、小龍花(シァオ・ロンホァ)、激烈空間(Radical Space)といった日本で初紹介となる5組を含む13組。
日々成長を続ける上海アートシーンの熱気を体感できる、刺激的な展覧会となりそうだ。