1990年代にラッパーとしてデビューし、近年はヤシーン・ベイ名義で俳優としても活動するMos Def(モス・デフ)が今年8月、ニューヨークにギャラリー「Compound」をオープンすることが明らかになった。
Mos Defはこのたび、ナイキ、ユニバーサル・ミュージックなどの企業で広報を担当してきたセット・フリー・リチャードソンとともにギャラリーを設立。同スペースでは、ヒップホップとアートをつなぐ美術作品やデザインの展示、パフォーマンス、映画上映プログラムなどを展開していく予定だという。また、知られざる気鋭アーティストの発掘の場となることを目指している。
8月のオープニング企画として開催されるのは、90年代よりJay-Z、Eminem、Busta Rhymes、Nasなどを撮影してきた写真家・映像ディレクターのジョナサン・マニオンの個展だ。
「The Compound」が設立されるのは、ニューヨーク、サウス・ブロンクスの「ピアノ地区」と呼ばれるエリア。この地区をアートで活性化するとともに、洗練されたイメージへとリブランディングする役割も期待されているこのギャラリーの、今後の活動に注目したい。