寺田倉庫が美術品修復工房
「TERRADA CONSERVATION LABORATORY」を開設

寺田倉庫が、美術品修復工房「TERRADA CONSERVATION LABORATORY」を開設したと発表。今後の活用方法に注目が集まる。

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 東京・天王洲の寺田倉庫は、美術作品から1本のワインまで幅広く保存・保管を行う倉庫レンタルのほか、イベントスペースの貸出や建築倉庫ミュージアムの運営など、幅広い事業を展開している。

 そんな寺田倉庫が、天王洲の本社内に美術品修復工房「TERRADA CONSERVATION LABORATORY」を開設したと発表した。運営は寺田倉庫のグループ会社であるTERRADA ART ASSIST社が行う。

 寺田倉庫はスペースを活⽤するノウハウを駆使した保存や修復の技術向上を追求。美術作品をはじめ、ワイン、映像・音楽等のメディアといった繊細な品物であっても、それを保管する高い技術力が国内外で高い評価を得ている。とくに近年、アート分野についてはTERRADA ART ASSIST社において、作品修復や、輸送、梱包、保管、展示設営等のサービスをワンストップで行うことでニーズに対応している。

 TERRADA CONSERVATION LABORATORYでは修復事業をより強固なものにするべく、文化財修復の知見を有する元東京国立博物館特任研究員・神庭信幸を監修に迎えたほか、専門の修復士を配置。絵画、立体などあらゆる美術作品修復の受注が可能になった。

 また、設備面においても、X線・紫外線撮影にも対応し、超高画素カメラを設置した撮影スペースをはじめとした修復関連機材を完備するなど高品質なサービスの提供をめざすという。同時に、美術作品修復士の活躍の場を創出することで、アート業界の未来を担う修復人材の保護・育成についても貢献を図る。

 様々な新しい取り組みを行う寺田倉庫。その活動の広がりについて注目したい。

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