2019年に4回目の開催をひかえる「あいちトリエンナーレ2019」の開催概要が発表された。テーマは「情の時代 Taming Y/Our Passion」。
芸術監督はこれまでも報じられているとおり、ジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介が、企画アドバイザーは作家・批評家で株式会社ゲンロンを率いる東浩紀が務める。
今回明らかになったキュレーター陣には、チーフ・キュレーターに「あいちトリエンナーレ2013」や「札幌国際芸術祭2014」でもキュレーションを務めた飯田志保子をはじめ、国際現代芸術展のキュレーターとして第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーターを務めた鷲田めるろ、イタリア国立21世紀美術館アーティスティック・ディレクターのホウ・ハンルゥ、豊田市美術館学芸員の能勢陽子、グッゲンハイム美術館をはじめとする世界中の美術館で作品発表を行うペドロ・レイエスらが名を連ねている。
また、映像プログラムのキュレーターに山口情報芸術センターの杉原永純、パフォーミングアーツのキュレーターにNPO法人芸術公社代表理事の相馬千秋、そして音楽プログラムのキュレーターには「ナタリー」を運営する大山卓也が就任。ラーニングプログラムのキュレーターを東京大学リーディング大学院プログラムGCL-GDWS特任助教の会田大也が務めることが発表された。
トリエンナーレの中心となる国際現代美術展では、国内外60組程度のアーティスト・団体の作品を展示予定。愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターを中心に、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺地区など)、豊田市内(豊田市美術館及びまちなか)での作品展示など、広域に展開するという。
展覧会以外のプログラムとしては、国内外の10組程度のアーティスト・団体の映像上映会や、演劇や音楽の公演を愛知芸術文化センターを中心に開催予定。
そのほか、子どもと大人が一緒になって遊びながら学び、創造性をより身近に楽しむことのできる体験型のプログラムなどを行う幅広い層を対象とした「ラーニング」も企画されているほか、子どもに最先端の現代芸術に触れてもらうため、学校向けの団体鑑賞プログラムやアーティスト派遣事業なども行われる。
また、「モバイル・トリエンナーレ」と称し、複数の参加アーティストによる短期間の展覧会を、県内数か所の文化施設などで巡回するなどの取り組みも行われる。
今回も名古屋の中心地をはじめ、愛知県内の様々な場所で芸術を楽しむことができそうだ。