NEWS / HEADLINE - 2017.12.19

五木田智央から田根剛まで。
東京オペラシティ アートギャラリーが2018年度のラインナップを公開

東京・初台にある東京オペラシティ アートギャラリーが2018年度の展覧会ラインナップを公表した。18年度は4つの展覧会を開催する。

五木田智央 Old Portrait(部分) 2016 キャンバスにアクリルグワッシュ 個人蔵 Courtesy of Taka Ishii Gallery Photo by Kenji Takahashi

五木田智央 Old Portrait(部分) 2016 キャンバスにアクリルグワッシュ 個人蔵 Courtesy of Taka Ishii Gallery Photo by Kenji Takahashi

 2018年度のスタートとなるのがペインター・五木田智央による個展「PEEKABOO」だ。五木田は1969年東京都生まれ。イラストレーションから出発し、60〜70年代のアメリカやアンダーグラウンドのサブカルチャーに影響を受け、雑誌や写真にインスピレーションを得た作品を発表してきた。2014年にはDIC川村記念美術館で大規模個展「THE GREAT CIRCUS」を開催したことは記憶に新しい。

 絵画をコラージュ的に構築する発想や方法、あるいは黒と白のモノクロームを基調とした作品など、独自の絵画世界で多くの人々を魅了している五木田。本展では、新作の絵画やドローイングを中心とする2000年以降の作品約50点を展示する。

五木田智央 Old Portrait 2016 キャンバスにアクリルグワッシュ 個人蔵 Courtesy of Taka Ishii Gallery Photo by Kenji Takahashi

 また7月から9月にかけては、20世紀を代表するアーティスト、イサム・ノグチの回顧展「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ」を開催。若きノグチが北京で描いた毛筆による身体ドローイングをはじめ、モダンダンスの開拓者マーサ・グラハムとのコラボレーションによる舞台関連作品、日本で制作した陶作品や光の彫刻「あかり」、ニューヨークの《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》などの庭園やランドスケープに関わる模型・資料、そして晩年の峻厳な石彫作品まで、ノグチ芸術の全体像を約80点で通覧する。

イサム・ノグチ ©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Jack Mitchell.

 秋に予定されているのが、いまもっとも注目すべき若手建築家・田根剛の初となる美術館個展だ。Dorell.Ghotmeh.Tane/Architectsとしてエストニア国立博物館を手がけ、新国立競技場のデザイン・コンクール(ザハ案選出時)では11人のファイナリストのひとりに選ばれるなど、気鋭の建築家としてその存在感を高めつつある田根。本展では、田根の設計活動の全貌を紹介するとともに、美術館の大空間を活かしたインスタレーションも展開するという。

田根剛 Photo by Yoshiaki Tsutsui

 18年度の最後を飾るのは、写真家であり冒険家でもある石川直樹の個展「この星の光の地図を写す」。23歳で7大陸最高峰の登頂に成功し、その後も国内外を旅しながら、人類学や民俗学の観点から、独自の写真を撮り続けている石川。本展では、北極や南極、ヒマラヤの8000メートル峰といった極限の地を撮影した各シリーズをはじめ、世界各地の洞窟壁画を訪ねた「NEW DIMENSION」シリーズ、そして日本列島の南北に点在する島々を探索する「ARCHIPELAGO」シリーズなど、石川の初期から現在に至るまでの活動を、未発表作品を織りまぜて紹介する。

石川直樹 「MAREBITO」シリーズ 2009

 なお、若手作家を紹介する「project N」では、平子雄一、木村彩子、中村太一、大和美緒の4名をラインナップ。それぞれが企画展と同じ会期で作品を展示する。