1990年代、イラストレーションや商業デザインの領域で人気を集めた五木田智央。人物像のシリーズがアメリカで注目されたことをきっかけに画家としての評価を高め、現在では国内外で美術作家として活躍するほか、音楽やファッションの領域でも活動する。
五木田は、紙に即興的に描かれたドローイングや、モノクロのペインティングで知られる。活動初期よりインスピレーション源となってきたのは、1960〜70年代のアメリカのプロレス、メキシコのポルノ雑誌、ホラー映画といったカルチャー。特徴的にデフォルメされたモチーフを、モノクロのシャープなグラデーションや、コラージュ的なスタイルを用いて表現する。
本展では、ペインティング作品15点を展示予定。紙のドローイング作品で扱ってきた主題や手法を取り入れた、最新作が発表される。