谷川俊太郎は1952年に詩集『二十億光年の孤独』でデビュー。以降、『鉄腕アトム』の主題歌、『マザー・グースのうた』やコミック『ピーナッツ』の翻訳、市川崑監督による映画『東京オリンピック』の脚本、武満徹ら音楽家との協働など幅広い仕事を手がけ、12月で86歳となる現在も活動を続けている。
本展では、生活のなかの実感をもとに詩を紡ぎ出してきた谷川の暮らしを様々な側面から紹介。影響を受けたものや音楽、家族写真、書簡、コレクション、自ら撮影した暮らしの映像、そして知られざる仕事などを通し、谷川の詩が生まれる瞬間にふれることを試みる。
そのほか、本展のために書き下ろされる詩や、音楽家・小山田圭吾(コーネリアス)とインターフェイスデザイナー・中村勇吾(tha ltd.)とのコラボレーションも発表。詩と言葉の可能性を軽やかに広げてきた谷川の、現在とこれからを見ることができるだろう。