丹下健三や谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など、多くの日本人建築家が国際的に評価を得ているいま、改めて日本の建築に目を向け、その魅力を考える展覧会が、2018年春に開催される。
本展は、日本の風土が育んだ木造文化や、「もののあはれ」といった美意識に基づく超越性、気候に対応するなかで洗練された屋根など、日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特徴で章を編成。
さらに、千利休作とされる日本最古の茶室建築・国宝《待庵》の原寸再現や、丹下健三の自邸の模型、ライゾマティクス・アーキテクチャーの映像インスタレーションのほか、日本建築史における貴重な資料も公開する。
多彩な展示を試みた本展で、古代から現代まで受け継がれる遺伝子を考察し、日本建築の過去、現在そして未来像を照らし出す。