国宝《待庵》の原寸再現も。日本の建築に潜む遺伝子を紐解く「建築の日本展」が森美術館で開催

多彩な展示で日本の建築を読み解く展覧会「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」が、2018年春から森美術館で開催される。

隈研吾建築都市設計事務所 梼原・木橋ミュージアム 2010 高知 撮影=太田拓実

 丹下健三や谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など、多くの日本人建築家が国際的に評価を得ているいま、改めて日本の建築に目を向け、その魅力を考える展覧会が、2018年春に開催される。

谷口建築設計研究所 鈴木大拙館 2011 金沢 撮影=北嶋俊治
安藤忠雄 水の教会(星野リゾート トマム) 1988 北海道 画像提供:星野リゾート トマム

 本展は、日本の風土が育んだ木造文化や、「もののあはれ」といった美意識に基づく超越性、気候に対応するなかで洗練された屋根など、日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特徴で章を編成。

ライゾマティクス・アーキテクチャー Power of Scale(参考図版) 2018 インスタレーション

 さらに、千利休作とされる日本最古の茶室建築・国宝《待庵》の原寸再現や、丹下健三の自邸の模型、ライゾマティクス・アーキテクチャーの映像インスタレーションのほか、日本建築史における貴重な資料も公開する。

 多彩な展示を試みた本展で、古代から現代まで受け継がれる遺伝子を考察し、日本建築の過去、現在そして未来像を照らし出す。

杉本博司 光学硝子舞台(小田原文化財団 江之浦測候所) 2017 神奈川 ©小田原文化財団

編集部

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