様々なジャンルのアーティストが国民的アニメ『ドラえもん』をテーマに作品を制作する「THE ドラえもん展」。前回2002年の開催から15年を経て、今回「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」として続編が開催される。11月1日の開幕を前に、前回展にも参加した5組のアーティストの出展作品が発表された。
奈良美智は、前回に続きドラミちゃんをモチーフとした作品《依然としてジャイアンにリボンをとられたままのドラミちゃん@真夜中》(2017)を制作。前回の作品《ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃん》(2002)とあわせて展示される。
本展のメインビジュアルにもなっている村上隆の作品には、花のモチーフによって埋め尽くされた画面の上に、漫画を中心としたドラえもんの名シーンの数々が、作者の藤子・F・不二雄のイラストとともに描かれている。
蜷川実花は、前回と同様に「もしドラちゃんが彼だったら」をテーマとし、今の時代に合わせてSNSで発信することを意識した作品を制作。会期中には写真の展示と並行して、作品に登場する「デート相手」のInstagram専用アカウントからも作品写真を日々発信していく。
本展には、このほか、会田誠、福田美蘭、森村泰昌+コイケジュンコ、山口晃など日本を代表するアーティストを含む全28組が参加する。前回展から15年を経た今、それぞれのアーティストが表現するドラえもんがどのようにアップデートされるのかにも注目だ。
※11月2日追記
10月31日に行われた開会式では、村上隆が登壇。「今回、再び依頼を受けてどのような作品にするか色々と考えました。考え抜いた結果、藤子・F・不二雄先生がどれだけの想いを込めてドラえもんという作品を造り上げたのかがキーになると気づき、今回、藤子先生の姿を作品で描かせていただきました。“芸術”とは何ぞや、という問いかけをこの作品にも込めているので、ぜひ楽しんでください」と語った。