「見ることとは何か」に向き合う
写真家・今井智己の個展が開催

写真家・今井智己の個展「Remains to be seen」が4年ぶりにタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催される。会期は11月18日〜12月22日。

今井智己 Untitled 2016 C-print © Tomoki Imai Courtesy of Taka IshiiGallery Photography / Film

 1974年広島県生まれの今井智己は、98年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。日常的な風景をとらえた写真集『真昼』(2011)や『光と重力』(2009)を発表するほか、近年では、第二次世界大戦時に活動した写真家の仕事を現在と結びつけた《In Their Eyes》(2016)や、福島第一原発を数カ所の山頂から写した《Semicircle Law》(2013)などを発表。

今井智己 Untitled 2015 C-print © Tomoki Imai Courtesy of Taka Ishii
Gallery Photography / Film

 「それを知っている。見たことがある。でも名前がない。言い当てることもできずにわからないままのその記憶にはただ、あとすこしでわかるという予感だけがある。そういう写真を撮っていると思っています」と語る今井は、日々にあふれる「とるに足らないありふれたもの」を見つめ、意識しなければ見過ごされてしまいそうなものを写真に収めながら、「見ることとは何か」という問いに向き合ってきた。

今井智己 Untitled 2016 C-print © Tomoki Imai Courtesy of Taka Ishii
Gallery Photography / Film

 タカ・イシイギャラリーでは4年ぶり、3度目の個展となる本展では、2014年以降に撮影された作品から13点を展示する。

編集部

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