会場では雨宮庸介がVR(仮想現実)を用いた新作を発表。本作はkudan houseという建築が持つ震災の記憶、さらには戦後文学の旗手である大江健三郎の世界観と接続するサイトスペシフィックな内容となる予定。VRという「未来」の視座から、過去の文学や建築の記憶を再構築する試みとなる。

また、数百年前の朝鮮半島で焼かれた「李朝白磁」も展示される。柳宗悦らが「悲哀の美」や「無作為の美」を見出した白磁を、精神性の結晶として、無名の工人たちの記録として、そして日本の植民地主義の帰結として、本展のタイトルにある「あいまいさ」と呼応させるかたちで展示。

さらに、協力ギャラリーが選定した長時間の映像作品や、ドキュメンタリー性の高い作品を上映。また、明治期の浮世絵師・小林清親が描いた日清戦争を報じた木版画作品を展示するとともに、戦後の日本美術会創立の声明文に署名した作家たちによる作品を展示。 会場には画集や関連書籍が集められた「資料室」も設置され、日本美術の出発点がその後どのような道程をたどったかを考えることができる。

加えて地下空間では、五月女哲平(1980〜)による抽象絵画を展示。 歴史の重層性を背負った地上階とは対照的に、絵画と直接的に向き合う空間となる。




















