記者発表会で登壇した京都国立近代美術館館長・福永治は、「本展は、1989年から2010年までの日本の現代美術を対象とする『時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989–2010』(国立新美術館、9月開幕)に続くものであり、1990年代から現在までの美術表現を紹介するものです。開館当初から継続していた『現代美術の動向』展の精神を受け継ぐ展覧会でもあります」と強調した。さらにメルコグループの支援によって開催が可能になった経緯に触れ、「美術振興に尽力される企業との協働が新たなかたちを示すものとなる」と述べた。
続いて挨拶した逢坂惠理子(独立行政法人国立美術館理事長)は、今回の発表会を東京でいち早く行った理由について、「官民の新しい連携モデルとして、京都国立近代美術館とメルコグループが共同で展覧会を開催する点が大きな意味を持つ」と説明。「日本の現代美術を核から検証し、6つの国立美術館による収集・研究の成果を広く紹介できることを嬉しく思います」と語った。
会期中には全5回の連続トークイベントが予定されている。毎回3名のアーティストが登壇し、自由に語り合う形式で、来場者が作家の生の声にふれられる貴重な機会となる。「とくに学生の方々に参加してほしい」と牧口主任研究員は呼びかけた。
また本展は、会期終了後に愛知県美術館へ巡回する予定であり、国立美術館のコレクションを活用した展覧会が、さらに広い観客層へ届けられることになるだろう。



















