信仰が生んだ「快慶」の芸術
その真髄を奈良国立博物館で

鎌倉時代に活躍した日本を代表する仏師のひとり、快慶の作品を集めた展覧会が奈良国立博物館にて開催される。会期は4月8日〜6月4日。

重要文化財 弥勒菩薩坐像 1192 木造 金泥塗・截金 醍醐寺蔵  ※展示期間 4月25日〜6月4日

 快慶は、兄弟子である運慶とともに鎌倉彫刻様式の完成に重要な役割を果たした仏師。その代表作が一堂に会する展覧会が奈良国立博物館で開催される。

 たんなる仏師ではなく、熱心な阿弥陀信仰者として造仏に臨んだ快慶。彼が追求した実在感と格調高さを兼ね備えた作風は、彼の銘にちなんで「安阿弥様(あんなみよう)」と呼ばれ、造仏のひとつの規範として後世へと受け継がれている。

 本展では、奈良・東大寺の《僧形八幡神坐像》や、アメリカ・ボストン美術館が所蔵する《弥勒菩薩立像》など、国宝7件、重要文化財50件を含む計88件を展示。会期中には、仏像のファッションについて体験しながら学ぶ親子ワークショップも開催される。

編集部

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