「DX 時代のメディア表現──新しい日常から芸術を思考する」が岐阜・大垣のIAMASで開催。「新しい日常」を問い直す【2/3ページ】

 さらに、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2024)で日本館の代表として展示している毛利悠子によるオンライン作品を、岐阜市の久松真一記念館から配信。20 世紀を代表する音楽家ジョン・ケージへのオマージュである本作が、ケージと親交のあった岐阜出身の世界的な禅者、久松真一の晩年を過ごした旧宅から配信される。

 ほかにも富山湾の蜃気楼とのコラボレーションによる配信作品を制作した山下麻衣+小林直人が、自然とのコラボレーションの原点となるパフォーマンス作品《発芽を待つ》の記録映像を配信。また、IAMAS の授業でもあるプロジェクト実習を契機に制作された、機械学習モデルを「眼」として、鑑賞者が自身の中にジョルジョ・モランディの作品世界を再構築するArchival Archtyping《モランディの部屋》も体験できる。

 このほか⻘柳菜摘+佐藤朋子、赤松正行、池田町有線放送電話プロジェクト、 クワクボリョウタ、谷口かんな、平瀬ミキ、誉田千尋、前林明次、ミズタニタマミ、三輪眞弘、安喜万佐子+前田真二郎らが参加。加えて、各種トークイベントやIAMAS教員による地域でのメディア表現なども実施される。

編集部

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