IAMASが発信するメディア・アート研究の「新しい時代」。「岐阜おおがきビエンナーレ2017」開催

岐阜県大垣市に拠点を置く情報科学芸術大学院大学(IAMAS)が、12月19日〜24日の6日間、「岐阜おおがきビエンナーレ2017」を開催する。会期中は毎日シンポジウムが開催されるとともに、そのテーマに沿った資料展示が行われる。

時空間3Dスキャニングシステム(2017)による三輪眞弘《みんなが好きな給食のおまんじゅう》(2013)

 メディア表現を専門とする教育機関、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)が、2004年から開催している「岐阜おおがきビエンナーレ」。

 7回目となる今回は、「新しい時代 メディア・アート研究事始め」をテーマに掲げ、2016年度で開学20周年を迎えたIAMASと軌を一に展開してきたメディア・アートについて、改めて問い直すことを試みる。ディレクターは、同大学で教鞭をとる伊村靖子(芸術学)と松井茂(詩人)が務めている。

久保田晃弘の作品=資料としてのコード

 今回は、従来の作品展示を中心としたビエンナーレとは異なり、会期中毎日開催されるシンポジウムを軸に、そのテーマに関連した資料展示を行う形式となる。取り上げる作家は、それぞれ美術、工学、音楽と異なる背景を持ちながらも、ともにコンピュータと人間の関わり方を表現としてきた藤幡正樹、久保田晃弘、三輪眞弘の3名。

 藤幡は、インターネットを活用したコミュニケーション・メディアの先駆である《Light on the Net》(1996)の筐体と、制作に際してのノートを展示。人工物の設計を通じて「自由」のあり方を問う久保田は、2000年以降のライブ・コーディングを中心とした関連資料を公開。また三輪は、《赤ずきんちゃん伴奏器》(1988)など、作曲のみならず演奏にもコンピュータを使用した初期の楽曲に関連する資料や、3Dスキャニング技術を用いた演奏の記録を発表する。

1996年当時の藤幡正樹《Light on the Net》のwebサイト

 シンポジウムは、ウェブでの中継も行われる予定。IAMASから発信されるメディア・アートの「新しい時代」に注目だ。

編集部

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