拡張したソウルのペース・ギャラリーでチームラボの個展「Massless Suns」が開催へ

チームラボが、今年3月に韓国・ソウルの展示スペースを拡張したペース・ギャラリーで個展「teamLab: Massless Suns」を開催する。無数の光の球体と闇の球体からなる新作《質量のない太陽と闇の球体》をはじめ、多数の作品を公開する。会期は9月2日〜10月29日。

チームラボ 質量のない太陽と闇の球体 (C) チームラボ

 今年3月、韓国・ソウルにある展示スペースを拡張したペース・ギャラリー。体験型や没入型、インタラクティブな作品に特化したこの新スペースのオープニングに際し、チームラボの個展「teamLab: Massless Suns」が9月2日〜10月29日に開催される。

 本展では、無数の光の球体と闇の球体からなるチームラボの新作《質量のない太陽と闇の球体》をはじめ、人や鳥の群れが周囲に散逸するエネルギーを描いた新たなシリーズ「Dissipative Figures」、花が誕生と死滅を永遠に繰り返していく《永遠の今の中で連続する生と死 II》、波を線の集合で表現した《Waves of Light》などの作品を展示する。

チームラボ Dissipative Figures - 1000 Birds © チームラボ
チームラボ 永遠の今の中で連続する生と死 II © チームラボ
チームラボ Waves of Light © チームラボ

 新作《質量のない太陽と闇の球体》は、物質的な境界面のない光と闇の球体が無数に空間を埋め尽くすもの。一つひとつの光の球体は、光が凝固したかのように、空間上には知覚できるにも関わらず、物質的な境界面がないことより身体では知覚することができない。じっと見ていると、闇が凝固したかのような青紫色の闇の球体も現れはじめるという。

 また、来場者が光の球体に触れようとすると、球体は強く輝き、周辺の球体も、次々と呼応し、連続していく。作品それ自体は物理空間に存在せず、環境がつくる現象が作品の存在を生み出し、存在とは何かを問いかける。

 さらに新たにオープンする屋外の中庭では、風や雨、来場者のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容する作品《呼応する小宇宙 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset》も展示。「固形化された光の色」と名付けられた新しい概念の色を用いて、61色で変化する作品は、周囲の環境と鑑賞者を作品の一部に巻き込んでいく。

チームラボ 呼応する小宇宙 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset © teamLab ※参考画像

編集部

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