京都の有斐斎弘道館で、ニューヨークのグラッドストーンギャラリーとソウルのPIBIギャラリーの主催により、アメリカの画家、アレックス・カッツの個展「アレックス・カッツ 京都展」が開催される。会期は11月16日〜12月6日。
カッツは1927年ニューヨーク、ブルックリン生まれ。家族や友人など、身近な人々をモデルとした平面的な肖像画や風景画で知られ、96歳のいまも世界中で数多くの回顧展や個展を精力的に開催している。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、スミソニアン博物館、ボストン美術館、シカゴ美術館、コルビー・カレッジ美術館、テート・モダン、ポンピドゥーセンター、フォンダシオン・ルイ・ヴィトン、アルベルティーナ美術館、エル・ムセオ・ナシオナル・セントロ・デ・アルテ・レイナ・ソフィア、東京現代美術館、ベルリンナショナルギャラリーなど、世界各地の美術館に所蔵されている。
本展は1991年以来となる日本での個展となる。代表作である初期のポートレート作品や、春夏の木々を描いた「Study」シリーズ、そして、夏の風景を描いた大作《Summer 12》など、新作を含む20点を展示する。
会場となる有斐斎弘道館は、江戸中期の京都を代表する儒者・皆川淇園(1734〜1807)が創設した学問所「弘道館」址に建てられた数寄屋建築の文化施設だ。同会場ではカッツの作品をイメージした京菓子と抹茶のセットも数量限定、2000円で提供される。