国際女性デーに合わせ。ゲリラ・ガールズ展が渋谷で開催

3月8日の国際女性デーに合わせ、アート界のジェンダーギャップに抗うアクティビスト集団「Guerrilla Girls(ゲリラ・ガールズ)」の個展が、渋谷PARCOで開催される。会期は3月3日〜12日。

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 毎年3月8日は国際女性デーとして知られている。アート界でもジェンダーギャップやハラスメントなどの問題を考える契機となる日だ。

 この日に合わせ、渋谷のセレクトブティック「Sister」が倉敷芸術科学大学・川上幸之介研究室協力のもと、アート界のジェンダーギャップに抗うアクティビスト集団「Guerrilla Girls(ゲリラ・ガールズ)」の個展を渋谷PARCOで開催する。

 「Sister」は昨年の国際女性デーではメキシコのアーティスト、モニカ・メイヤー協力のもと、参加型アートプロジェクト「The Clothesline with Sister」を開催。日常生活における女性への格差や抑圧、ハラスメントについて問いかけ、様々な人が匿名で用紙に書き込み、それを物干しロープ(clothesline)に吊るして展示する、という参加型作品を渋谷の街中で展開した。

 今年展示を行うゲリラ・ガールズは、「『F』ワードの再解釈:フェミニズム!」をモットーに、1985年にニューヨークで結成されたグループで、現在に至るまで55名以上の匿名のメンバーで構成されてきた。彼女らは偽名を用い、公共の場ではゴリラのマスクを着用し、事実と皮肉、ユーモアとインパクトのあるヴィジュアルを交えた作品で公共に介入し続けている。

 本展では、ゲリラ・ガールズの作品展示をグッズ販売だけでなく、三重県九鬼町にある書店「トンガ坂文庫」からジェンダー関連書籍も販売。グッズの売上の一部はゲリラ・ガールズの活動して寄付されるほか、書籍は図書館へ寄贈されるという。

 なお、会期中の3月4日にはヒューマントラストシネマ渋谷で、フェミニズム・クィア理論専門家の清水晶子(東京大学大学院総合文化研究科教授)による公開講座と、アメリカのフェミニスト・アーティスト、マーサ・ロスラーの作品《マーサ・ロスラー、ヴォーグを読む》(1982)の特別上映が行われる。

編集部

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