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日本発NFTの最高落札額。モザイクアートNFT「鉄腕アトム」が約5600万円で落札

手塚治虫の代表作品を題材に展開されたNFTプロジェクト「From the Fragments of Tezuka Osamu」。その第1弾「鉄腕アトム」では、モザイクアートNFTがNFTマーケットプレイス「OpenSea」において120イーサリアム(約5600万円)で落札。日本発NFTの最高落札額を記録した。

「From the Fragments of Tezuka Osamu」シリーズ第1弾「鉄腕アトム」

 手塚治虫の漫画原稿で構成されたモザイクアートNFT「鉄腕アトム」が、12月18日までNFTマーケットプレイス「OpenSea」で行われたオークションにおいて120イーサリアム(約5600万円)で落札。日本発NFTの最高落札額を記録した。

 同作は、手塚プロダクションがNFT・ブロックチェーンゲーム専業開発会社「double jump.tokyo」とコラボレーションした公式NFTプロジェクト「From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)」の一部。同シリーズの第1弾「鉄腕アトム」として、上記のモザイクアートNFT1点が12月15日〜18日、ジェネレーティブアートNFT1000点が12月13日〜20日に販売された。

「鉄腕アトム」モザイクアートNFT

 モザイクアートNFTは、手塚治虫作品の色彩豊かなカラー原画840枚を背景に配置し、4000枚以上の白黒漫画原稿を4万点以上の断片にカットし、モザイク素材としてモチーフキャラクターを組み合わせたもの。10イーサリアム(約450万円)の価格で販売がスタートし、最終的にはユーザー名が「D67C91」のバイヤーによって落札された。

 いっぽうのジェネレーティブアートNFTは、モザイクアートNFTで使用した画像素材をもとにランダム生成された作品。対象タイトルごとに1050点制作。そのうちの1000点が販売され、残り50点はマーケティングなどの用途に使用される。それぞれのNFTは0.08イーサリアム(約3万5000円)で販売、わずか1時間ほどで完売した。

「鉄腕アトム」ジェネレーティブアートNFT

 第1弾「鉄腕アトム」に続き、以降「火の鳥」「ブラック・ジャック」が展開予定。シリーズ第2弾の販売は2022年1月を予定している。なお手塚プロダクションは、本プロジェクトの売上をユニセフと日本の子供のための組織に各10パーセント寄付するという。

 手塚プロダクションの取締役・清水義裕は声明文で、次のようなコメントを寄せている。「手塚治虫の欠片たちが世界の人々に認めて頂き大変喜んでいます。手塚治虫もコロナ禍に苦しむ日本をはじめ世界の子供たちのお役に立てることを喜んでいることでしょう」。

 double jump.tokyo代表取締役の上野広伸は、「NFTの認知度が一気に広がった2021年。世界に誇る手塚治虫先生のコンテンツを使用した初のアートNFT作品。その第一歩を踏み出す機会をdouble jump.tokyoがご協力できたことを光栄に思います」と述べている。

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