東京・銀座のガーディアン・ガーデンで、「The Second Stage at GG」 シリーズの53回目となる光岡幸一展 「ぶっちぎりのゼッテー120%」がスタートした。会期は3月18日まで。
同シリーズは、若手アーティストを応援するガーディアン・ ガーデンの公募展入選者のなかから、各界で活躍する作家の、その後の活動を伝えるための展覧会だ。
今回の主役である光岡は、リサーチに基づいたプロジェクトベースの作品を、インスタレーションやパフォーマンス、写真、ドローイングといった手法を使って制作してきた作家。身近な友人たちのポートレート作品で第13回と第14回の写真「1_WALL」でファイナリストに選出され、その後も、プロジェクトに巻き込む人々や物事のスケールを増しながら、個展の開催、グループ展、芸術祭への参加など、精力的に活動を続けている。これまでの主な個展に、「あっちとこっち」(2019、FL田SH)、「もしもといつも」(2021、block house)など。2021年の写真新世紀で優秀賞(横田大輔選)を、広島市現代美術館企画「どこ×デザ」で蔵屋美香賞を受賞している。
本展タイトル「ぶっちぎりのゼッテー120%」は、光岡がアルバイト先で倉庫整理中に見つけたメモ帳に書かれていた一節を引用したものだ。偶然出会う物事や人々との関わりを積極的に作品の中に取り込んできた光岡。タイトルにも、その制作姿勢が滲んでいる。本展では、ガーディアン・ガーデンの場所をキーワードに新作インスタレーションを展開。開館から22年ものあいだ、銀座の地下にあり続けたという事実を踏まえ、23年8月に閉館するガーディアン・ガーデンの空間でしかなしえない光景が生み出されている。