現代日本を代表する写真家・映画監督として、独自のスタイルで知られている蜷川実花。そのコロナ禍以降に制作された最新の植物の写真と映像作品を紹介する展覧会「蜷川実花 瞬く光の庭」が、6月25日〜9月4日の会期で東京都庭園美術館で開催される。
昨年まで、コロナ禍までを含む蜷川のキャリアを総覧する「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」が国内10ヶ所で開催されてきた。今回の展覧会では、コロナ禍の国内各地で撮影された膨大な写真のなかから厳選された作品をはじめ、本展のために東京都庭園美術館の庭園で撮り下ろした作品などの最新作が展覧される。
写真作品のほか、作品世界に包み込まれるような体感を味わうことができる映像インスタレーションも展示。光に満ち溢れる蜷川の作品と、重要文化財に指定されている同館のアール・デコ様式の装飾との共演を楽しむことができる。
写真を中心に、多岐にわたる表現を手がける蜷川。その新機軸となる「いま」と「これから」を示す展覧会をぜひ堪能してほしい。